ChatGPTのプロンプトってどう作るの?
プロンプトがうまく作れない!
自分用のChatGPTのプロンプトを作りたいと考えている人向けに、作り方の手順をまとめました。
プロンプトを作成するメリット、うまくいかない場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ChatGPTで業務マニュアルを作りたいとお悩みなら、以下の記事もチェックしてみてください。
ChatGPTプロンプトの作り方
ChatGPTのプロンプトは、5段階の検討を実施することで作成できます。
紹介するのは一般的なプロンプトの作り方ですので、自身の目的に当てはめながらプロンプトを考えてみてください。
ここでは、新しい飲食物の商品アイデアが思い浮かばないという課題をもとに、プロンプトを考えて見たいと思います。
①課題を抽出する
まずは、何のためにChatGPTのプロンプトを準備しなければならないのか、課題を抽出してください。
おそらくアイデア抽出においては、次のような課題が出てくるはずです。
- ニーズにぴったりの商品が思いつかない
- 斬新な商品の魅力が思いつかない
- 消費者に刺さるキャッチコピーが思いつかない
②課題改善できる人物像を考える
次に、課題改善できそうな人物像をイメージしてください。
イメージは具体的に考えることが重要です。
ここでは「斬新な商品アイデアを提案できる熟練の企画担当者」という項目にしてみます。
③指示項目を整理する
続いて、ChatGPTに提案してほしい項目を決めるために、指示する内容を考えてみてください。
今回、飲食物の商品アイデアですので、次のような指示が出せるはずです。
- 【条件】に示す組み合わせで面白い飲食物を提案してください。
- 提案してくれた飲食物について、20代女性に刺さる斬新なキャッチコピーを3つずつ提案してください。
- どのような販売スタイルが望ましいか提案してください。
④条件を与える
ChatGPTのプロンプトで重要なのが、条件を与えるということです。
ここは、指示する人がその都度考えなければならない項目となります。
①~③の内容を含めて、最終的に次のようなプロンプトが完成しました。
あなたは「斬新な商品アイデアを提案できる熟練の企画担当者」です。
今回、飲食物のアイデアを考えることとなりました。
以下に示す【条件】より【指示項目】を回答・提案してください。
【条件】
- 使いたい材料:オレンジ・ミルク
- 売り込みたいペルソナ:20代女性
- キャッチコピーのイメージ:さわやか
【指示項目】
- 【条件】に示す「使いたい材料」の組み合わせで面白い飲食物を提案してください。
- 提案してくれた飲食物について【条件】に示す「売り込みたいペルソナ」「キャッチコピーのイメージ」をもとに、斬新なキャッチコピーを3つ提案してください。
- どのような販売スタイルが望ましいか提案してください。
実際に、ChatGPTに指示を出してみましょう。
かなり良い感じのプロンプトができました。
また条件を次のように変えて、もう一度だけ指示してみました。
【条件】
- 使いたい材料:リンゴ、レモン
- 売り込みたいペルソナ:30代男性
- キャッチコピーのイメージ:大人っぽさ
問題なく出力ができていますね。
⑤テスト・改善を繰り返す
もし出力された内容に満足できないのなら、指示文や条件の項目を変えながらトライアンドエラーを繰り返すのがおすすめです。
気になるキーワードなどを加えながら、ぜひ理想のChatGPTプロンプトを作成してみてください。
ChatGPTプロンプトを作成するメリット
ChatGPTのプロンプトを作成すれば、次のような部分でメリットがあります。
①業務効率化に役立つ
プロンプトを活用すれば、自分で考える項目を減らし、業務効率を格段に高められるのが魅力です。
アイデア出しなども任せられるため、忙しくて時間を確保できないという方にプロンプトの活用をおすすめします。
②AIにタスクを任せられる
ChatGPTのプロンプトを作成すれば、かんたんなタスクをまるごと任せられます。
今回で言うと、キャッチコピーのアイデア出しが該当するイメージです。
通常だと自分で考えなければなりませんが、ChatGPTに任せれば、ある程度品質の維持されたアイデアを提案してくれます。
ChatGPTプロンプトがうまく作れない場合の対処法
ChatGPTのプロンプトを作りたいけれど、思うような回答をもらえないとお悩みの方も多いでしょう。
参考として、うまくプロンプトを組めない方向けの対処法を2つまとめました。
①条件を変更する
ChatGPTのプロンプトで重要なのが「条件」です。
条件がなければ、かんたんな返答しかもらえず、イメージと異なる提案をされるケースがあります。
また、条件を変える際には、ビジネスで活用する項目を具体的に記載することが重要です。
今回の飲食物なら、必ず対象となるユーザーがいますし、使う材料を考えなければなりません。
さらにはキャッチコピーを出すために、どういった雰囲気なのか考えることも大切です。
つまり、キーポイントとなる条件を組み込めば、プロンプトとして高い品質を発揮できます。
自社にとってどういった条件が必要なのか、ぜひ検討してみてください。
②指示の詳細度を高める
ChatGPTから思うような回答をもらえないのは、指示事項の詳細度が高くないのが原因かもしれません。
例えば「赤いリンゴ」の説明を指示する場合、後者の指示文のほうが具体的な回答をもらえます。
- リンゴについてまとめて。
- リンゴの形状・色・産地など、購入者が気になる情報をまとめてください。
結論として、具体的な回答をもらうためには、具体的な指示が必要です。
部下に指示を出すとき、かんたんな指示だと求める結果を得られないケースがあるのと同じように、ChatGPTも詳細な指示を出さなければ、うまく回答してくれません。
「これだけは絶対に欲しい」という指示キーワードを考えてから指示文を考えてみてください。
おわりに
この記事では、ChatGPTのプロンプトを作る方法について解説しました。
プロンプトは、段階を踏まえつつ「条件」「指示事項」を具体的にまとめることが重要です。
複数の目的でChatGPTのプロンプトを活用できるので、何度も発生する業務・作業のために、自分だけのオリジナルプロンプトを作成してみてはいかがでしょうか。