近年、AI技術の発達に伴い、AIイラストという面白いサービスが登場しました。
ただ、具体的なサービス内容が分からないとお困りではないでしょうか。
そこでこの記事では、AIイラストの概要を詳しくご紹介します。
また、AIイラストができることや、著作権、メリット・デメリットといった基礎知識を紹介しているので、AIイラストを活用してみたい初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
AIイラストとは?
AIイラストとは、機械学習・ディープラーニングを行う人工知能を駆使して、イラストを自動生成するサービスのことです。
指定したキーワードやポーズなどに合わせてイメージに近いイラストを作成できます。
また、短時間でハイクオリティなイラストを生み出せることから、最近ではメディアでも取り上げられるほど話題を呼んでいます。
絵を描けない方でも気軽に利用できることはもちろん、ほんの数分でプロ顔負けのイラストを作成できるのが魅力です。
AIイラストはかなり前から研究が進んでいましたが、そこまで精度の高いイラストは生み出せませんでした。
一方、2022年後半からの技術発展が目覚ましく、今ではAIの学習が進み、品質が何十倍も向上しています。
今やイラストレーターの仕事を奪ってしまうのではないかと言われるほど、クオリティが向上している状況です。
AIイラストは、後述する「AIイラストを利用できるサービスを紹介」で利用サービスをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
AIイラストができること
AIイラストが行えることを、以下にまとめてみました。
※まとめた内容は2023年3月時点の情報です
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- イラスト案を50点近く量産できる
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- 人物画、背景画を生み出せる
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- アイコン用イラストを生成できる
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- 生成したイラストをブラッシュアップできる
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- ポーズを指定してイラストを生成できる
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- キーワードからイラストを生成できる
AIイラストは、主に人物画、背景画を得意とします。
一度に大量生成を行ってくれるため、自身のイメージに近いイラストができれば、それをダウンロードすることで利用できます。
ただし、AIイラストは、過去に描かれたイラストなどをもとに生成されるため、場合によっては特定のイラストレーターが映画いたイラストと類似した者になる場合も。
また、AIイラストは細部修正が苦手です。
必ずイメージと100%同じイラストを生み出すことはできないため、まだまだ妥協が必要なポイントが複数あります。
AIイラストの著作権は?
AIイラストを利用する中で気になるのが、著作権の問題です。
自身が描いたイラストではなく、AIに生成させているため、取り扱い方が分からないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
結論として、現行法では「AIが生成したイラストに著作権は発生しない」という状況です。
現在、アメリカの著作権局でも「著作権の保護を受けない」と宣言されていることから、自由に使えることがうかがえます。
ただし、AIイラストはまだ話題になり始めたばかりのサービスであり、法律の整備が整っていません。
今後AIイラストを利用する予定があるのなら、AIで生成されたイラストがどのように法整備されるのか、動向を探ることが大切でしょう。
AIイラストのメリット・デメリット
AIイラストは面白いサービスであり、豊富なメリットがあります。
一方、利用におけるデメリットもあるので、2つの要素をそれぞれ見ていきましょう。
①メリット
AIイラストを活用するメリットは、主に次のとおりです。
- 絵が描けない人でも気軽にイラストを生成できる
- プロ顔負けのイラストを生み出せる
- 大量のイラストを生み出してデザイン案を検討できる
- イラスト作成の時間効率が向上する
特に大きなメリットなのが、誰でも気軽にイラストを生み出せるということ。
絵を描きたいけど描く技術がなく困っている人でも気軽に利用できます。
また、イラストレーターやデザイナーの方がAIイラストを活用すれば、制作時間やコストの縮減につながるのも魅力です。
時間のかかるイラスト案の作成やイメージ検討の参考にできることはもちろん、出力したイラストをベースに、上から追記、調整ができます。
イラストを描ける人・描けない人の双方にメリットがあるサービスですので、今後のAI技術の進歩に注目が集まっています。
②デメリット
さまざまなメリットをもつAIイラストですが、利用するデメリットがあることも理解する必要があります。
簡単な事例を以下にまとめました。
- AIイラストに対し賛否が集まっている
- イラストとは別にAIイラストという枠で用いられる
- イラストに含まれる価値が異なる
- イラスト生成技術に限界がある
通常、イラストはイラストレーターの手で時間をかけて生み出すのが当たり前でした。
制作時間もさることながら、制作者の表現力によって味を生み出すことができます。
一方、AIイラストは簡単に作品を作り出せてしまうため「絵」という価値を下げてしまうのではないかと賛否が集まっているのです。
海外では、AIイラストが美術品評会で1位を取るなど、物議をかもしています。
マイナスイメージを持つ人もいるため、取り扱いに注意が必要です。
また、AIイラストはまだまだ発展途上の技術となります。
生成できる内容に限界があるほか、イメージ通りの作品を生み出せない場合もあると理解しておきましょう。
AIイラストを利用できるサービスを紹介
すでに、国内外でさまざまなAIイラストのサービスが登場しています。
簡単に、利用できるサービスを整理してみました。
まずは、実際に利用してみて、自身の目的に活用できそうなのか検討してみてください。
- AIピカソ – スマホアプリ
- Meitu – スマホアプリ
- お絵描きばりぐっどくん – LINE
- Stable Diffusion – PC / ブラウザ
- Midjourney – Discord
- nijijourney – Discord
- DALL・E2 – ブラウザ
- NovelAI Diffusion – ブラウザ
また、サービス紹介については、以下の記事で詳しく解説しています。
内部リンク
サービス内容を詳しく理解したうえで、利用を開始したい人は、ぜひ参考にされてください。
おわりに
この記事では、AIイラストの基礎知識として、使い方や著作権、利用するメリット・デメリットについてご紹介しました。
絵を描けない人でも、気軽にイラストを生成できるため、かなり夢のあるサービスです。
イラストの生成や、AI技術に興味をお持ちの方は、ぜひAIイラストに触れてみてください。